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幕間 ごめんなさい






なんで




彼は、私を知らないって、言ったんだろう。





部屋のベッドに、気付けば眠っていた。彼が運んでくれたのだ、きっと。






「棗・・・」








『なんで?』                                 声。


『どうして、裏切ったの?期待させたの?―助けてくれるなんて、言ったの??』


『―嫌いなら、言ってくれれば、消えたのに。だって、私は         』





「・・・あれ?」
いつの間にか、頬を伝っていた涙。ゆっくりと身体を起こし、拭う。
「・・・」
いつも悲しそうな目で、彼は私を見る。それは、きっと過去に、何かあったから。

自分のことだから、分かってるつもりだ。私の過去は、思い出して楽しいものではないだろう。
それに関係している棗やルカも、きっとそうなのだ。
なのに、後先考えず、彼らの苦しみも考えず、残酷に私は問うてしまった。



「教えて欲しい」


と。


「―・・・ごめんね」

甘く、切ない気持ちにさせる、彼に。私は、酷く重いものを背負わせていた。





「もう、聞かないよ」





傷付けないよ。だって、”ともだち”なんだから。
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