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幕間 あの頃




随分と、懐かしい夢を見た。




自分が忘れていた、大切な記憶。
自分が愛した、誰よりも愛しかった少女にまつわる、残酷な運命の記録。




なによりも大切で、大嫌いで、憎らしくて、愛おしい。
彼女がたまらなく、狂おしいほどに、俺は――――――――――。





”信じてたのに、なんで、なんで嘘をついたの?

あのまま何も知らなければ、わたしは死んでも良かったのに





どうして、希望を持たせたの?

裏切るのなら・・・約束なんてしないでよ―――!!!”








”殺してやる

お前たちが―お前が、私を裏切った

地獄へ堕としたんだ!

私は、お前を一生赦さない!!!”








「あいつを、堕としてしまったんだ」

帰りたくなんかなかったはずの場所へ。

だから、忘れた。怖くて、悲しくて。

弱い自分には、耳に木霊する彼女の声が、自分への烙印に思えたのだ。





”裏切り”の、烙印に。




―あるいは。






「・・・いや、まさかな」
これは、彼女への甘えだ。
それに、これが彼女の仕業なら―今更、思い出させる必要は無いはず。

全てが終わって尚、彼女へと重荷を増やす自分が、憎らしかった。




平穏と、つかの間の悪夢。
双方を手に入れ、前者に人生のほとんどを裂ける自分。
もう、彼女に会うことは無い。会わせる顔も無い。





逢えない。







「・・・あ」



足元の雪とは、対象的な空。その闇に、一筋走ったのは・・・流れ星。
「・・・」
流れ星に祈れば叶う、なんて。そんな迷信を信じるほど、棗は殊勝ではない。


ただ、ふと思う。

刹那の、それこそ流星に似た出会いと別れ。
そのものだった少女に思いをはせながら、未だ在るのかも分からない想いとは別に、呟いた。







「もし、願いが叶うなら

聞きたいんだ。




今、お前はどうしてる?――幸せか?」




もう、叶わないことだけれど。




そして少年は、車の中に戻る。行き先は、彼の家族が待つ―――



「アリス学園へ」



                       少年にとっての幸か不幸か、雪はそこに、吹雪いていた。
雪→・・・分かりますよね?^^←おい

はい、幕間更新でーす。たびたびこういうものが入ります。
登場人物それぞれの心理描写なんかに使うんじゃね?というのが作者の認識でs((黙ろうか

今回は棗視点です。過去の傷、それは本編に大きく関わってきます。
そして、棗が、棗達が”裏切った少女”とは誰か?




次回を待っていてくださる方がいることを祈りながら・・・^^
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