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A leaving behind moonlit night tine Ⅱ










どのくらい、待ったろうか。
「中々来ないね~」
「・・・今日は来ないんじゃね?」
「え!?おなか空いたよ~・・・」
落ち込む姉を横目で見、彼は思う、己の推測を言うべきか。

”父さんと母さんは、俺たちを捨てたんじゃないか?”

けど、結局彼が口にしたのは、
「夜も遅いし、父さんも母さんも待ってるだろうから、帰ろうぜ?」

レンは、怖かった。この推論を口にした途端―――
                     現実になってしまいそうで。
「そだね・・・よし!早く帰って、母さん達に文句を言ってやんなきゃね!」
「お菓子食べられなかったよ~ってか?」
「・・・ははっ」
姉の零した笑顔に釣られて、彼の頬も僅かに緩んだ。
姉は弟の手を引きながら、歩き出す。




それからまた、しばらく経ち。
「・・・リン」
「・・・・・・何?」
「・・・・・・・・・根拠があって、歩いてたんだよな」
「勘、のみ!」爽やかな笑顔。
「・・・・・・・・・・・・それじゃあ迷うに決まってるんだろおおおおおおおおおお!?」

レン、心の叫び。

「だってー暗いからよく分かんないしー。お月様の光じゃ、帰り道まで分からないもん」
ふくれっつらでいじけるリン。レンは嘆息。
「ったく、仕方ねーなー・・・」
そして、どこからともなく取り出したりますは―――て、どこから出したよ?
「気にするな」
・・・取り出したりますは、小さなガラスの小瓶!じゃーん。(効果音)
「―それで、どうするの?」
首を傾げるリン。レンは、それを空に掲げて―――――
「――ほら、反射で少しは照らせるだろ?」
「光ってる~!すごい、レン天才じゃん!?」
うきうきと、弟の背をバンバン叩きながら再出発するリン。
「ちなみに、ふつーはガラス瓶が明かりになるほど光ることは無いので、夜道を歩くときは懐中電灯を持って行った方がいいぞ」
おk、把握した。











そして、やがてたどり着けば、
開けた土地にポツリと建つ一軒家。明かりも灯っていて、人影も見えた。
そう。まるでそれは―――



「魔女の家、かな」
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